さきのにっき

みどりの人

「物語なき、この世界。」感想*2021.8.9 観劇

夏に観に行った舞台「物語なき、この世界。」についての感想です。

主に、岡田将生さんを応援する者のひとりごとなので、ご留意ください。笑

 

あえて、役名ではなく、役者さんのお名前で表記しております。

あと、下ネタ満載の舞台でしたので、苦手ではない方のみ、お進みいただければとおもいます。笑

 

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冒頭の将生さん。

ATMで目を擦りながら気怠そうにお金をおろす。

おっぱぶでキャバ嬢にウイスキー渡されるときに手を重ねられ「うわぁ…」みたいな顔して、ちょっと引きながらじろじろみる。

パーソナルスペースを無断で飛び越えて来る人が苦手。

 

峯田さんと、喫煙所で再会したフリをしながら焼き鳥屋へ行くことに。

 

グレーのVANSをテーブルの足の部分に立てかけていて、狭いテーブルにおさまりきらない将生さんの長い脚。

 

しばらくなんでもない話を続けながら、終盤に差し掛かりおっぱぶに居たことをカミングアウトする。

焼き鳥屋を出てもう一度いっしょには喫煙所へ行かない2人。

なぜかというと、学生時代、グループも違ったし盛り上がらないから早く解散したかったから。

中央線に乗るところまで共通なのに、用事があるフリをして一緒に帰るのを拒む。

 

もう一度ATMでお金をおろしてソープへ向かう将生さん。

 

まさかの、ヘルスの待合室で峯田さんに再会する展開。

写真と違うとゴネながらも、キャバ嬢たちにしっかりと処理してもらう2人。

ヘルス帰りの喫煙所には、共に向かう2人。

偶然ヘルスで再会して、写真とは違うプロたちの件を共有できたところで、やっと少しはわかりあえる共通な部分が生じる。

 

 

誰しも、物語の中心にいる論を語ることに。

自分たちの今日の出来事は物語になるのか?と、ためしに歌にしてみた峯田さん。もちろんなんの物語性もないクズみたいな出来事で埋められた歌詞(笑)

そして、それをワンコ座りできく将生(世界一かわいい)

 

焼き鳥屋からのソープまでたまたま一緒だったほっしゃんに絡まれる2人。

迎えに来た だーりお(将生の彼女)たちに、ソープ行ったことを隠したいがゆえに、ほっしゃんのウザ絡みをスルーできず、抵抗の力が有り余ってほっしゃんが吹っ飛んでしまう。

 

ほっしゃんから血がたくさん流れていたのに、あわててその場を離れることとした将生たち4人(アカン)

 

 

余談ですが、将生さんの、右手で左二の腕を掻く癖がかわいかったです。←

 

カラオケボックスに逃げる4人。

峯田さんに、"おまえ、なんか寒い。高校の時全然仲良くもなかったし"と、disられはじめる将生さん。

けんか売られたので買うことにした将生さん。

"高校のときのおまえのことなんか覚えてないし"

"おれ、お前のこと認めてない"

"物体としてしかみてないから"

 

〈〈物体としてしかみてない〉〉

 

将生のかわいいお顔から、とんでもないパワーフレーズの連打。

ほんとにゴミをみるようか将生さんの蔑視の演技が、おそろしすぎ&最高すぎて背筋凍った。

 

おまえに襲いかかったおっさんの腰を支えてたけど、振り払ったのはおまえだ。と峯田さん。

 

おれは首を絞められていたんだからほぼ力出なかったので主にお前の力で振り払った。と将生さん。

 

なんの生産性もない揉み合いをする2人。

disりあって荒々しい口論をするのも物語の主人公っぽい一興だと、無理やり定義づける峯田さん。

 

カラオケボックスでドアノブのところへ行き扉を開くことが億劫で、

"あと30分だけなんでもない時間をすごさせてほしい"

と、情けない懇願をする将生さん。

 

こんなシチュエーションは滅多にないにしても、やろうと思っていることを頭では把握しているのに中々思うように身体が動かず二の足を踏む状況って、ありますよね。

そんな、人間の弱いところを滲ませる演技が印象的でした(好きです)

 

 

サッカー部で、おそらく…否、120%陽キャ爆モテ高校生だったであろう将生さんが、記憶にもとめてなかった峯田さん(、という設定)

片や、そんな陽キャ最強顔面サッカー部将生を、野球部だとテキトーに記憶していたほどに興味がなかった峯田さん。

 

相いれぬ2人が、おっパブで久しぶりに再会し、焼き鳥屋挟みつつ即時解散、からのソープでもう一度鉢合わせ、悪酔いしたほっしゃんを突き飛ばして、殺人(?)の共犯。

ここまで正味3時間程度の尺でえげつないことが起きる不運としか言いようがない2人(笑)

 

 

この状況で、映画の中で言うところの主役は「殺人の共犯者」である将生さん&峯田さんだと、自称脇役の「証人」たちに言われる。

(…テイよく罪を丸ごとなすりつけられてるけど)

 

物語の主人公になりたいと渇望していたものの、殺人事件の主人公になりたいわけではなかった2人。

 

寺島しのぶさんがママをしているスナックに足を踏み入れる。

"物語では、スナックのママがキーマンで、大物女優が演じて、だいたいええ仕事するでしょ?"的な意見に丸め込まれ始める一向。

 

本物の大物女優である寺島さんにこのセリフを吐かせたり、

ド・主人公顔であり、主役級俳優・岡田将生に、主人公には到底なれないクズ男として足掻かせてみたり、

一流アーティストである峯田さんがそこにいるのに、歌は言いたいことを自己満に他人に押し付けてるエゴだと言うセリフを受けさせたりと、

ある種、オマージュというか、「それ言っちゃう?!」と、視聴者にセルフツッコミをさせる運びというか(笑)

 

 

そして、自分たちの物語に酔いしれ始めた2人は、しのぶさんが事件を解決してくれるのではないかと都合のいい解釈をし始める。

 

蓋を開けてみると、事件の概要を黙っておく代わりにこれから3人で、「しよう」、という斬新な提案を持ちかけられることにwwwww

 

「ただの変態ババアじゃねえか!」と冷静になる2人。

ほっしゃんが生きている可能性を引き合いに出し、3人での…を回避しようとする。

 

調子こいた将生さんが、思いもしてないくせに、「やるか!?www」とか言いながら喫煙所で腰振りまくって踊ってる図が、アホこの上なくて最高に愛せた。

 

すると、しんだと思っていたおっさんが、軽症で済んで、かつ記憶を一部失った状態で再登場。

実はほっしゃんは、しのぶさんの元旦那だった。

 

ほっしゃんは、しのぶさんのスナックで、1番安いウイスキーを飲みながら、調子上がったら菅田将暉まちがいさがしを歌うクセがある。

 

まちがいさがしの歌詞をしのぶさんに贈っていると、のちに解釈されることとなる。

 

吐夢さん(風俗店の店長)とボブ美さん(風俗嬢)もスナックに現れる。

風俗嬢への偏見ヤメロと爆ギレしながら退場するボブ美さん。

自虐気味の吐夢さんは、お客さんの守秘義務を守ること(将生と峯田さんがソープきたことを今黙ってきてあげていること)で、寝る前に振り返りながらええことをしたと快感を覚える物語だと提唱する。

"物語なき、この世界"

と、ここでこの舞台の原題が登場。

 

しのぶママに言わせたら、

後ろめたいから自分を正当化してみんなに自分の理想のストーリーを押し付けるボブ美さんと、女の趣味の悪いおっさんにしかみえないと。

 

"物語なんかなくていい。"

"「物語なき」の「き」が嫌い!!"

"わたしからみたらあんたたちも、客A・Bでしかない。"

物語なんて自己満であって、他の人からしたらただのコマでしかない自分を、過大評価するなと。

 

物語の主人公になることが正だとする考え方。

ストーリー性のある物語を描けていない人生、あるいは、主人公になれていない人生は富んでいないという考え方

などを、他人に押し付けることは、

「物語ハラスメント=モノハラ」

だと、力強く訴えるしのぶさん。

 

 

「物語」について、各自考え始めることに。

いったん解散して、ラーメンでしめる峯田さんと時生さん。

 

一方、漫画喫茶にいく将生とだーりお。

おっパブいってソープいったあとに、同棲してる彼女に漫画喫茶にいこう(=いちゃつこう)と促す将生さんの性欲の強さね。夜中の漫画喫茶であわよくば…なのが目に見えすぎている…

え ろ い…

 

さっそく、だーりおのパンツを脱がそうとする将生さんの描写。

(ここすごいリアルで!舞台でこのシーンがあるのすごい攻めた演出だなと思いましたww)

 

だーりおを自分の上にのせる。

「なぁに?この態勢??」と言いながらも、全然ウェルカム感を醸し出すだーりおが最高にエロかった。しかもこのセリフ天丼されてた。

最終的に「家でしよ?」で諫めるだーりお。

家で…とか言いながらこのあと漫喫でもまぁまぁいちゃつくであろうテンションでした。

 

風俗はしごしたあとに彼女と漫喫でいちゃつきながら、突然プロポーズする将生。

タイミング鬼悪いし、最悪すぎてwwww

単発収入30,000円を風俗で使い込んで、それも2回に分けてお金おろして、その後ろめたさから口をついたプロポーズ!!!

 

その最強のお顔じゃなかったらシバかれて終わりのところ、「まぁかわいいししょうがないか」とさえ思わしめる将生の天性の愛くるしさ…。(脱線しました)

 

"横顔みてたら目尻に皺があるなぁって。

そうやって変化がわかるほど長く一緒にいる。"

と突然彼女を愛おしみ始める。

本当は、役者として成功してからプロポーズしたかったのに、横顔をみていたら風俗へ行った罪悪感から込み上げた...なんてやつだww

 

自分の立ち位置は「(あなたの)脇役でいいの」と、好きな男の引き立て役で充分だと言うだーりお。

...早よ目ぇさまして!そいつサイテーだよ!?って何回もお伝えしたくなるwww

 

 

そして、ほっしゃん演じるおっさんが、ビルから飛び降りて亡くなる

 

しのぶさん「わたしは悪くない。気にかけて留守電もいれた」

自分を正当化したくて必死。

しのぶさんの中で、物語の主役(ここでは殺人犯)は歌舞伎町。

 

自分が犯人という大役の主人公だなんて、そんな不名誉な称号はいらない。そもそも物語など自分には必要ない。と。

 

というか、この舞台、一連を通して、主役は【歌舞伎町】なんですよね。

【歌舞伎町】という主役に、わらわらと集まる通行人A,B,C・・・たちが、自分が主役だの脇役だのと、やいやい言うてるけど、ただ【歌舞伎町】に踊らされているだけであり、通行人たちに物語など存在しないんだよ。と。

物語なんて、自己満で勝手に組み立てているだけの、エゴなのだと。

 

主役になりたくて、もがく人。

脇役で満足していると言いながらも脇役である自分を主役に見立て酔っている人。

誰しも端役のくせに、自分は物語のメインキャストだと勘違いしていると、根本から否定する人。

 

「物語」についての捉え方が異なる登場人物たちの想いが、夜があけるまでの歌舞伎町で交差していく過程がおもしろくて、釘付けになっていました。

(あと、とにかくセット展開がすばらしい!!)

 

 

事件がひと段落したあと、

将生さんのポケットからキャパ嬢の名刺でてきて、だーりお憤慨。

ATMの中で壁ドンしながらだーりおを説得する将生さん。

さっき、あなたの脇役になりたいと言われたのを思い出し「君は脇役だよ」とお伝えするものの、タイミングと言葉のチョイス悪すぎてさらにオコなだーりおに、「なんであなたの脇役なんかにならなきゃいけないの!?」と言い放たれる。

 

去っていくだーりお。

床に寝っ転がってジタバタと駄々をこねる将生さん。

 

「もうやだょぉ〜!!口もくせぇし!!!」

「ちんちんかいぃし!!!」

などのパワーフレーズを叫ぶまーくんwww

 

その様のムービーをとる峯田さん

「お前いま主人公だよ、おれとダブル主演だけどな」

 

いけすかなかったはずの将生さんのことを、あまりの不遇さに逆に好感度を抱く峯田さん。

 

そしてこの舞台の最後のセリフ

将生「いまから早朝ソープいかね?」

 

おいwwwwwwwwww

マジで物語もくそもないwwwwww

 

 

カーテンコール。

ハァハァと肩を揺らす将生さん

しのぶさんに話しかけられて照れ笑い。

何話しかけられてたんだろww直前のシーンのセリフがやばすぎて、それについて触れられてたら恥ずかしいだろうなwww

 

しのぶさんとは、ゴーゴーボーイズから3回目の共演?

ジャワンガスタンでは、もはやサダヲさんを巡ってライバルのような立ち位置の2人だったけど(笑)

 

アンコールで呼ばれるたびに、

"ありがたいけど、もうつかれたよ〜〜"的に、目をクシャッとさせながら登場(顔面かわいすぎ)

 

トリプルアンコで、キャストの皆さんがお辞儀してる間にお客さんがスタオベしてて、

スタオベされていることに対してなのか、急に顔の位置が高く感じたことに対してなのかわからないけど、

目をまんまるくして、うわぁッッてなってビックリしてる将生かわいすぎ。まじ二次元。

 

ピョンピョン飛び跳ねながら大きく手を振るまーくん(控えめに言って天使)

 

絶対に、たくさんエネルギー使って疲弊したと思うけど、まーくんの新しい一面を観れる、最高な舞台でした!!

 

監督ニム!また、まーくんへのオファーをお待ちしております!!!